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大学病院の脳外科医である南方仁(大沢たかお)は、自分の手術のために、植物状態になってしまった婚約者の友永未来(中谷美紀)がいた。

目を覚まさない未来をどうすることも出来ずにいた。

ある時、仁は身元不明の男性の脳外科手術を行なうが、その患者が逃げ出したために、捕まえようと追いかけて階段から転落してしまう。

気がついた仁が目を覚ますと、そこは林の中で、ちょんまげ姿の侍たちが切りあっている。

仁は階段から転落したときに幕末にタイムスリップしてしまったのだ。

仁をかばってケガをしてしまった橘恭太郎(小出恵介)の手術を行い、恭太郎の命を救ったことから、橘家の世話になる。

恭太郎の妹、咲は医術を学び仁の補佐をする。

すると、連れられていった吉原で花魁の野風に出会うが、野風は未来にそっくりだった。仁は野風が未来の先祖だと考える。

みかんにはえたカビから、ペニシリンを作ることに成功し、江戸の人々を救う。

野風にひかれながらも、野風が結婚して子供を生まないと、未来が生まれないのではないかと悩み、自分の存在が未来を変えてしまうのではないかと迷う。

仁は坂本竜馬(内野聖陽)に出会うことで、お互いを刺激しあうこととなる。

やがて、時代の大きな節目を迎え、恭太郎、咲の運命を大きく変えることになる。

未来は野風が結婚して子供を生まないと生まれないのか。

自分はこの両親が結婚しないと生まれないのか。

これが隠れたテーマだったのではないかと思います。

友永未来の先祖である、野風は仁がタイムスリップしたことで、違う男性と結婚しました。

その結果、橘美紀になったのです。

先祖がどんな人であったとしても「私」が生まれることには変わらないと筆者は考えているのではないでしょうか。

この考え方にとても共感しました。

たくさんのドラマで坂本竜馬が描かれていますが、仁が一番破天荒な性格として描かれているように思います。

最近はヒーローのような描かれ方をしていますが、実際はこんな感じだったのではと思いました。

過去がちょっとしたことで今とは違う未来になっていたかもしれないと考えるのは、とても興味深いです。

(40代 女性)

仁が恋愛に疎い性格なので、恋愛の要素があまり入ってこなくて良かったと思います。

恋愛の要素が入ってしまうとテーマがぼんやりしてしまうからです。

野風は花魁なので吉原から出られない生活をしていますが、自分の考えを持つことができました。

咲も女性が医術を志すのは今よりもずっと厳しい時代だったと思いますが、それに打ち勝ちました。

自分の考えを持って、自分の人生を生きることこそが、自立と言うのではないかと感じました。

だからこそ、未来からタイムスリップして幕末の世の中に来た仁をなんの疑いもなく、受け入れることが出来たのでしょう。

破天荒な性格の坂本竜馬のほうが現実味を感じました。

想い立ったら、即座に行動に移す、そんな一面があったからこそ、新しい時代の幕開けに一役買ったのだと思いました。

(40代 女性)

現代から江戸時代にタイムスリップした仁と、何も道具が無い所で患者を助け続ける仁の医師としてのスキルが素晴らしいと思いました。

そしてそんな仁を好きになる咲は、この時代にお見合いを蹴るなんていう大胆な行動にも驚きましたし、そんな咲を助ける兄の兄弟の愛情に心を打たれました。

又現代の彼女に似たオイラン野風を助け、普通の人生を送る事に協力した、仁の力もすごいです。

坂本龍馬、勝海舟、西郷隆盛などの英雄の出演もあり、歴史が好きでは無い人でも、楽しく見れる、勉強になる歴史の作品だと思いました。

又、ペニシリンの作り方やコレラの時使った点滴など、こうして医療が進んでいくんだと、感動しながら見ていました。

仁の役にたちたかった咲は、素晴らしい看護師だと思いました。

(50代 女性)

南方仁役の大沢たかおさんは、医師として自信を失っていましたが、江戸時代での医師としての働きは素晴らしく、人を助けたいと思う気持ちが良かったです。

又、タイムスリップした事で歴史を変えてしまうかもしれないと悩みながらも助けてしまう事が医師その物で、優しい所もとても役にあっていたと思います。

咲役の綾瀬はるかさんは、優しいながらも芯の強い役で看護師役にあっており、仁を好きなのに口に出せないシャイな所も可愛くて最高のキャストだと思います。

又、内藤聖陽さん、小日向文世さんなどの歴史上の人物もとても、役にあってその演技も勿論素晴らしかったです。

中谷美紀さん、高岡早紀さんの綺麗なオイラン姿も素敵でしたし、その演技も素晴らしかったです。

(50代 女性)

仁 二期の始まりは、東日本大震災の直後でした。

それでなくても、「命」や「運命」を扱うこのドラマ、涙なしには見られませんでした。

象山先生の「何も迷わずただ救え」の言葉は力強かったです。

お話の背景は、有名な禁門の変で、現代人の仁先生がいると、歴史の場面に居合わせているかのよう。

ただ、理系の仁先生の、歴史音痴ぶりは微笑ましいものでした。

母は長野県人なので、佐久間象山は必須科目です。

明治維新に活躍するあの人この人がたくさん出てきて、とても見ごたえがありました。

「亡くなった人たちに報えるのは、もう一度生まれ変わりたいと思える国にすること」という龍馬の言葉は、とても刺さりました。

今、わたしたちはそんな国にできたでしょうか。

(50代 女性)

注目のキャストは、咲役の綾瀬はるかさんです。

どんな役でも、常にキラキラ輝いていますが、特に咲役は、使命感に燃え、困難にも立ち向かう、強い女性がピッタリです。

仁先生を一途に支える咲さんはとても可愛く、微笑ましいです。

一期の男装も凛々しく似合っていましたが、今回はもう少し大人の女性になって、頼もしく頼もしく感じました。

母親の栄さんと対等にぶつかり合うのは、当時の武家の娘としては規格外なのでしょうけれど、綾瀬さんが演じると、とても説得力がありました。

とにかく、綾瀬さんがでる場面は、何かほっこりして、重い一話の清涼剤となっていました。

これから女医さんとして、どんどん成長する咲さんが見れるのが楽しみです。

(50代 女性)