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大学4年生の櫂（妻夫木聡）は社会福祉心理学を専攻しているが、なかなか就職の内定をもらうことができずにいた。大学院生の恋人の真帆(小西真奈美)は励ましてくれるものの、落ち着かない毎日に焦りを感じていた。そんな時、学内でバイオリンを弾いている沙絵（柴咲コウ）を見かける。思わず最後まで聴き入ってしまった櫂に沙絵はお金をよこせと言わんばかりに手を出してきた。その数日後、櫂の親友・啓太（瑛太） が好きな人ができたと言い出す。プレイボーイの翔平（成宮寛貴）が啓太に代わってデートの約束を取り付けるが、啓太は相手の耳が聴こえないことを知って尻込みし、授業で手話を習っている櫂に代わりに行くように頼む。仕方なく待ち合わせ場所へ行った櫂の前に現われたのは沙絵だった。最初の出会いこそ最悪の印象だったものの、話すうちに櫂は沙絵に好感をもつようになる。

このドラマは私の青春の一ページでした。それほどまでに青春していてものすごくストーリーに没入感があるのがこの作品の魅力だと思います。自分が大学生になったらこういった青春を送ってみたいと感じれるようなストーリーになってました。爽やかで、華々しくそして儚い恋愛シーンが魅力だと思います。このドラマに使用されている曲はミスターチルドレンの「Sign」でしたがこの曲もこのドラマにぴったりの曲になっていて、爽やかなミスチルだからこそあっていたのだと思います。耳が聞こえないヒロインに対する恋心を描くシーンが非常に上手で、いままで普通な恋愛ドラマはたくさんありましたが、障害者をテーマにここまで爽やかにしているドラマはこれだけだと思います。それほどまでに役者さんの演技力が素晴らしいです。

このドラマで一番の注目キャストは柴咲コウさんです。2000年のドラマですが当時の柴咲コウさんの透明感がすごくあり、このドラマをみた男性たちはみな柴咲コウさんに恋をしたのではないかと思うほど、人を惹きつける演技が上手だったように思います。綺麗で、でも人を好きにさせるしぐさや隙があり、それを上手に演じていたのがすごかったです。また、主演である妻夫木聡さんはどこにでもいそうな大学生感がうまく出ていました。なおかつ男前なところも見せており難しい女性が光るドラマに見事マッチしていたように思います。白石美帆さん、成宮寛貴さん、永山瑛太さんそれぞれ演技が上手で大学生の理想を上手に演じていました。本当に皆さんの爽やかな演技が良かったです。

「オレンジデイズ」というドラマは、まさに青春という言葉がピッタリのドラマだと思います。恋愛はもちろん友情も描かれている大好きな作品です。このドラマを見たら「オレンジの会」に入りたくなること間違いなしだと思います。大学生活が舞台なのですが、就職活動の大変さなども描かれており、大学生特有の悩みなどもリアルに描かれていたと思います。同年代だった自分は凄く共感の出来る作品でした。この作品は色々な年代の人が見ても楽しめる作品になっているのではないのかな？と思います。社会人より上の年代の人が見たら懐かしくて甘酸っぱい気持ちになれると思うし、高校生以下の子達ならこんな学生生活送ってみたいなと思えるドラマだと思います。

注目キャストは、なんといってもヒロイン役を演じる柴崎コウさんです。柴崎コウさんは耳が聞こえない女性を演じており、手話を使うという難しい演技に挑戦しています。普通の演技だけでも難しいのに、それを手話を使って表現しているのだから本当に難しかったと思います。おまけにバイオリンやピアノを弾くシーンもあったりで、柴崎コウさんは本当に大変だっただろうと思います。また、ヒロイン役の妻夫木聡さんも手話を使いながらセリフを発するシーンが盛り沢山です。手話とセリフの同時進行って本当に難しいんだろうなと思うので、きっとたくさん練習をしてくれたんだろうなと思います。2人が感情的になって手話を使うシーンは本当に見応えあるので、是非見て欲しいと思います。

最近は障害のある方のドラマって本当に少なくなってきているので、やっぱり昔のドラマって良い作品が多いなぁ。耳が不自由だという理由で、普通の恋愛とは違う苦悩や、すれ違いが起きていて、うまくいかないことがありモヤモヤすることが多かったけど、2人の恋愛をものすごく応援したくなった。かつて言葉を発した時にいじめられたことで、言葉を話すことに抵抗があった彼女が、最後に妻夫木聡さん演じる主人公の名前を「櫂！」と呼んだシーン、思わず感動してしまい気付けば涙していました。とても良いドラマなのでもう一度時間があれば見直したいなと思っている。

ヒロイン役の柴咲コウさんの演技がとても好きでした！耳の不自由な役ってとても大変だと思います。こういう役どころって今後のイメージにも繋がるだろうし、結構慎重に引き受けるんじゃないでしょうか。ドラマに入る前に手話も勉強して覚えなくてはいけないし、なかなかの大役を引き受けたなと思います。でも柴咲コウさんは目力があるので、喋らない役でも人を惹きつける力があると感じました。言葉を発さない役なのに、あれほど存在感があって、喜怒哀楽を表現することができるのは彼女しかいないのではないでしょうか。最近の若い女優さんとかじゃこんな演技はなかなかできないだろうな。