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新米教師の川藤幸一 (佐藤隆太)が二子玉川学園高校に赴任してきた。川藤が学校に到着するやいなや校舎の窓ガラスが割れ、女生徒の悲鳴が…。川藤がガラスの割れた廊下へと急ぐと、ざわつく生徒たちと教師たちの前で、関川秀太 (中尾明慶) と 若菜智哉 (高岡蒼甫)、桧山清起 (川村陽介) たちが、3年生の 国枝 (鈴之助) らとケンカを繰り広げていた。川藤が止めようとすると、校庭から爆音が響いてきた。今岡忍 (尾上寛之) と 平塚平 (桐谷健太) が、バイクで突っ込んできたのだ。慌てて逃げる生徒たちの間を縫うように走り回るバイク。バイクと一緒に不良たちが走り去り、落ち着きを取り戻した校内に、体育館に集合するよう校内放送が流れる。野球部の部室に集まってダラダラしていた安仁屋恵壹 (市原隼人)、新庄慶 (城田優)、岡田優也 (佐藤健)、湯舟哲郎 (五十嵐隼士) は、新任教師を見に行こうと体育館へと向かうが、一緒に部室にいた不良ではない生徒の御子柴徹 (小出恵介) は、悲し気にその場に立ち尽くす。
生徒たちに紹介された川藤は夢を目指して頑張ろうとあいさつ。しかし安仁屋たちはみんな笑いだす。川藤がさらに夢をあきらめるなと言うと、安仁屋は無駄だと鼻で笑う。チャイムが鳴り、川藤は担任を務める2年B組の教室へ。教壇に立ち改めてあいさつをする川藤だが、教室の後ろの席にいない生徒がいることに気づく。八木塔子 (村川絵梨) が野球部の人たちの席だと教えられ、彼らを探すため野球部の部室へ行く川藤だった。

個性豊かな不良たちが野球を通し成長していくのが魅力のドラマでした。
野球部のメンバーはほとんどが不良。役柄そのものがアウトローで、普通の高校野球のストーリーとは一味違った不良高校生達がどんどんのし上がっていくストーリーは王道なのに王道ではない感じの物語でした。
高校野球という事で試合のシーンも本格的な勝負が展開され、主人公達とライバルたちとの熱い戦いがまさに激戦の一言でした。
監督である教師、という点でも見どころで、不良たちをその気にさせていく熱血教師。セリフとか行動はちょっと今ではベタなものでしたけど、その分純粋でひたむき、まっすぐな理想な教師像が見られました。いまどきそんな先生いないだろ、っていうくらいの熱血さ加減ですが、だからこそ見ごたえがあるものでした。

ピッチャーである安仁屋（市原隼人）は、最初は教師の川藤（佐藤隆太）にとかく反発的で、ケンカっ節の強い不良でした。ですが回を追うごとに川藤の熱き思いに打たれ、更正していく姿が綺麗な役どころでした。
チームとしてもピッチャーでエースで、試合では一球一球ライバル相手に熱い投球。打たれて負ける時もありましたが、その悔しさをバネにまた成長していく。ドラマの最初と最後ではまるっきり正反対、でも根っこのところでは変わってない。そんな芯の強さを見ていて感じました。
また、不良でありつつ、不良であるからこそ、仲間意識は人一倍強い。暴力をふるうのはよくないのかもしれないですが、しかしそれは仲間のためだったという事もあり、ただ単純に悪い不良でない、というのも安仁屋というキャラの魅力でした。

熱血教師が赴任してきた高校の不良たちが、野球を通して友情や情熱を大切にしていく姿を見てとても感動しました。毎回、涙が止まりません。野球部員一人一人がさまざまな問題と葛藤する中で、自分はどうあるべきか、どうしたいのか、見ているこちら側も考えさせられるドラマでした。このドラマを見て、目標を持つことの素晴らしさを改めて教えてもらいました。そしてその目標に向かって努力することが何よりも大切で、同じ目標を目指して共に戦う仲間との絆に感動しました。そして熱血教師が不良たちを見捨てることなく熱い言葉で向き合うことで、不良たちが更生していく様子が描かれていて、見ていて心が熱くなりました。主題歌の歌詞も作品にあっていてグッときます。見ていて心動かされる素晴らしい作品だと思いました。

注目キャストは主人公の熱血教師である、川藤です。とにかく熱い！現実にもあんな先生がいて出会えていたら、生徒たちは立派な大人になるんだろうなと思いました。「夢にときめけ！明日にきらめけ！」川藤先生のこの名言は今でも心に残っています。夢や希望や目標があるだけで、人は輝いて前を向いて生きていけると思わせてくれました。何があっても諦めなくて、生徒たちのために行動する先生を尊敬します。先生だけではなく、野球部を建て直そうと川藤先生により更生していく不良生徒のメンバーも魅力的です。個人的には安仁屋がかっこよくて好きです。不良たちのリーダー的存在ではあるけど誰よりも野球が好きで強い意志があるところに惹かれます。

森田まさのりさんの漫画原作がドラマ化された作品で、漫画も面白かったですが、ドラマも非常にも見応えのあるドラマだったように思います。新しく赴任をした川藤が不良軍団の野球部員を甲子園へ向けて希望やモチベーションを持たせるところは見ているこちらもとても熱くなりました。出演陣も主演の佐藤隆太さんをはじめ、豪華な出演陣が出演していて自分の青春時代を思い出させてくれるような気持ちになりました。現実的に不良達が甲子園を目指すって難しいだろうと思うこともありますが、でも実際にドラマを見ていくと本当にあるのではないかと思えるぐらいリアリティがあったように思います。漫画原作と同じ部分や原作とは違った演出なども描かれているのも新鮮さがあって良かったです。

主演の佐藤隆太さんや市原隼人さん、小出恵介さん、中尾明慶さん、桐谷健太さん、佐藤健さん、城田優さんなど豪華なメンバーが出演していたドラマでこれだけ豪華なメンバーが出演しているドラマもなかなかないと思えるぐらいのメンバーでした。このドラマで一躍有名になったのが桐谷健太さんと佐藤健さんで話が進むごとに存在感がとても増していったように思います。また、漫画原作ということもあってそれぞれのキャラクターにイメージがつきやすいものですが、それぞれの役をしていたメンバーのほとんどが見事にハマっていたように思います。主人公の川藤役を演じた佐藤隆太さんも最初はどうかなと思いましたが、最後は川藤は佐藤隆太さんで良かったなと思えるぐらい良かったです。